2020年1月17日金曜日

雅楽を奏でず聴く広報部長


雅楽を奏でる嫁は凛々しい。
雅楽鑑賞家の広報部長です。
一応、鳳笙の使い手でもあるんですよ?



正月明けから鷹乃羽雅楽会は2度の演奏の機会を頂きました。ありがたい話です。
荏原新町公民館と料亭での演奏。新年会に雅楽はもってこいですよ。

大体狭い場所で、さっと演奏してさっと帰る。
ので、3管になってしまいますね。
雅楽のフル編成は3管3鼓両弦。両弦は無理にしても3鼓は再現したいものですね。
しかし、雅楽の太鼓は管を極めないとできないのです。広報部長は触ることもできませんね。残念。


いえーい、ノッてるかーい?
一番小さい笛の篳篥(ひちりき)です。こう見えてもリード楽器なので大きい音が出ます。
舌と呼ばれるリードは葦で作るのですが、これが1個1000~3000円。しかも当たり外れありあり。
寿命もありあり。一番難しい楽器でもあります。


ほっぺがぷっくりしちゃう。だってリードなんだもん。
西洋楽器でいえば、サックスとかが一番近いのだろうか?
舌ができていれば簡単に音は出せます。広報部長も音は出せるよ。


みんな大好き龍笛。雅楽を始めるときにみんなやりたがるカッコよさはナンバーワン。
まず、笛買えばそれだけで始められる。リーズナブル!
そして、吹いている姿がかっこいい。
そんな邪な理由で始めたあなたは音が出なくて苦労するのです。
西洋楽器でいえばフルート。フルート吹いていると簡単に音は出るみたい。
広報部長はまともな音を出すことが出来ません。


一番、雅楽っぽい優雅な音が鳴る鳳笙。パイプオルガンみたいなもの。
17本のうち15本の竹筒のそれぞれが違う音が出るのです。なので和音を奏でることが出来る。ちなみに2本の竹筒は昔は音が出たらしいけど、今は使わないから音が出ないかわいそうな子。也と毛のこと、時どきでいいから思い出してください。
しかも、吸っても吹いても音が出る。何も考えなくてもそれだけで音が出る。
ハーモニカと同じ感覚ですよ。
音を出すだけなら一番簡単なのでおススメ。みんな笙を吹こう!

しかし、笙は高い。他の2管に比べると目玉飛び出る価格。
ある程度の覚悟をもって買いましょう。


笙は演奏するときに温める必要があるのです。
七輪も買いましょう。サンマも焼けてお得ですよ。
このおかげで夏は地獄。冬は快適。
みなさん、これを不思議がる。何してるの?って質問が常に来ます。
そりゃま、笙だけ待機中にずっと楽器をクルクル回してますからね。
これは、笙の特性に理由があるのです。
黒い匏(ほう)って中に各管の先端が入っていて簧(した)というリードが取り付けられているんだけど、それの音の高さの調整におもりが使われているんですね。
これが乾燥してないと、音の鳴りが悪いんですよ。あと、吹いてると結露して錆びます。
なので温めて乾燥させておく必要があるんですね。でも暖め過ぎは厳禁。重りが取れます。

個人的には笙が一番難しく感じるんです。
音を出すのは簡単だけど、運指がもうね。
雅楽も4拍子の曲が多く、笙は和音を4拍奏でるのだけど、音の切り替えは3.5拍目で。
息の切り替えは1拍目に。2拍目に後打ちの運指が行われる。
何を言っているかわからないと思うけど、安心してほしい。広報部長もわかっていない。
さらに、笙は絶対に音を途切れさせてはいけない。1拍目の他の管の音に紛れてスッと息の入れ方を変えると、ずーーーーーっと鳴っているように聞こえるのです。
ちなみに、雅楽のBPMはすっごくゆっくりでしかも常に変化するという。息が続かないのですよ!

あ、でも、間違えた音出しても気づかれないことが多いです。



さて、雅楽演奏の動画編集ですが、すっごく簡単。
前後の要らない部分をカット。音と映像の前後に2秒強のフェードを入れる。
鷹乃羽雅楽会のロゴを適当に頭にあしらって、テキスト挿入。フェードも忘れずに。
曲の頭に曲名をテキストで差し込んで、適当に入れ替えていく。
完成。
稀に2カメラの映像を合わせたりとか、説明文を入れたりとか、カットしたりとかあるけど、基本そんなにこだわらない。こだわりだすと終わらない。

こだわりを捨てた大人の男、広報部長なのでした。
それをおじさんという。

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